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冬音 「NARUTO」の二次創作を扱う非公式ファンサイト。

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 最近、どうも顎が緩くていけない。

 気がつくと、涎が口端をつつっと流れる。それを手の甲で拭って、イルカは溜息を吐く。

 突っ込まれるのは体に負担が掛かるし、仕事に支障を来すから、勘弁して欲しいとお願いして、その代替案が口淫だった。あの上忍様は淡白そうな顔をしているくせに精力的で、ここ数日、股間の猛ったイチモツをしゃぶらされ続けて、流石に顎が怠いし、痛い。散々、「下手」だの「物覚えが悪い」だの、上忍様は詰ってくれるが、口の中でビクビクと跳ねるソレの具合は言葉とは裏腹に活きが良い。さっさと達して欲しいのに、なかなか達してくれず、しゃぶっている間、噛みちぎってやろうかとイルカは凶暴な気分になる。
(…何で、こんな目に俺は遭ってるんだろう…)
悪いことは何もしていない。真っ当に生きてきたつもりだ。…ただ、運が悪かった。あの男に会ってしまった、目を付けられた。イルカの不運はそこに凝縮されたいた。
 授業で使う術の解説のページを捲りながら、イルカは溜息を吐く。…意識は逸れて、あの男のことばかりを考えている。…イチモツのしゃぶり方など、経験のないイルカに技術がある訳もない。精々、歯を立てないように気を配り、竿を舐めるくらい。そんな児戯が嫌なら、風俗に行けばいいのにと、しゃぶらされる度に思う。風俗じゃなくったって、あの男が声をかけられれば、女も男も喜んで、しゃぶってくれるし、突っ込ませてくれるだろう。大層、おモテになるくせに何故、自分なのだ。自分で言うのも何だが、容姿は中の下だ。上の上な容姿をした上忍様のお気に召す容姿ではなかろうに。おまけに骨太だし、そこそこにゴツい。どう見ても女には見えない平たく硬い体を舐め回し、念入りに愛撫する冷たい皮膚の温度とは真逆に熱い舌とあの白魚のような細い指に体はドロドロ、しまいには物も考えられなくなって、只管、喘がされる。その野太い喘ぎ声を聞いて、萎えるどころか、いっそ、堅く屹立させて、内臓を抉ってくる凶器に腰は砕け、声も枯れる。交わりと呼びたくない一方的な蹂躙。いつの間にか、最初の頃の嫌悪は薄れ、どこかそれを望んでいるような自分に気付いて、吐き気を覚える。…あの男の身に染み付いた血の匂いと迸る殺気に身動きすら取れずに、犯された。あの夜から、血の匂いは纏わりついて離れない。血に匂いを嗅ぐと、もう勝手に体が昂ぶる。

「…早く、飽きてくれたらいいのに…」

一時の戯れだろう。そうだったらいい。引き返せなくなる前に、狂う前に、あの男を知らなかった日常に戻りたい。

 苦いだけの、白濁の味を覚えてしまう前に。

口腔から無意識に溢れた涎を拭う。その手を不意に掴まれ、イルカは目を見開いた。

「お勉強ですか?」

濡れた手の甲に柔らかい肉の感触。ぬるりと滑った熱い肉塊が甲を這う。今の今まで、気配を感じなかった。恐怖を感じて、身震いした体に密着した体温のない体に鳥肌を立てる暇もなく、振り返れば、口付けられる。

「…飽きたりなんか、しないよ。アナタは最高の獲物だもの」

血の匂いがする。イルカは体の奥から込み上げてくる嫌悪と興奮に強く目を閉じるのと同時に一種の諦観が過ぎり、ふっと体の力が抜いた。

「…ねェ、いつもみたいに、俺を舐めてよ…」

それに満足そうに男が笑う。浮かれた熱などない、冷めた瞳。酷薄に笑んだ口元。イカれてる、狂ってる。血を浴びすぎて、色んなところが真っ赤に汚れてる、この男は。

 その赤を、この男は自分に舐めとって欲しいのか。

イルカは男の晒された作り物のように端正な顔に触れる。赤い飛沫の飛んだこめかみを唾液に濡れた舌で拭ってやる。…痺れるような錆が、舌を、脳を麻痺させた。

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