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「NARUTO」の二次創作を扱う非公式ファンサイト。
20 . May
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16 . July
 
「あれまあ、いかにも襲ってください的な?…不用心だねぇ。襲われたらどうするんですか、イルカ先生」
 
開け放した窓からするりと、いつものように不法侵入したカカシは、布団の上、無防備に寝転がるイルカを見やる。肌蹴たタンクトップからは健康そうな色をした腹が、夜目に眩しい。つっと視線を下に下げれば、寝相の悪さに捲れた下着の裾から、イルカの大事なところがはみ出ている。カカシはそれを舐めるように見つめ、額当てを取り去り、口布を引き下ろすと薄い唇を舐めて笑った。
(…変なの。どうして、こう、煽られるかネ)
美女が素っ裸で股を開いているわけではない。ムサイ男が大の字に寝っ転がって、恥ずかしげもなく性器をぽろりとさせている様にどうして、こうも性欲を煽られるのか…。カカシは首を傾ける。
(…好きだからだよねぇ)
とどの詰まりはそういうことなのだろう。好きでなければ、欲情などしないし、嫌悪が先に立つだろう。そうじゃないのは好きだから。相手のすべてを欲しいと思うし、襲って、すべてを喰ってしまいたいほどに執着を感じている。
 既に寝汗に塗れて、イルカの髪がペタリと頬に張り付いている。それを指先で払い、口付ける。イルカはうんともすんとも反応を示さない。カカシは手甲を外すと、下着のゴムに指を引っ掛け、引きずり下ろした。萎えた性器が力なくぐんにゃりとしている。慎ましく根元を茂る黒い叢を撫でて、幹から先端へと指を滑らせる。じんわりと汗を掻いて湿っている。閉じた尿道を指先で突くと、ぴくりとイルカの体が震えたが何事もなかったかのように寝息が戻る。
「…フフ」
その反応にカカシは笑い、汗ばんだ太腿を撫で、萎えた性器を手のひらで包むと上下に擦る。イルカのソレはカカシの手のひらの中で芯を持つ。カカシは顔を近づけ、スンっと匂いを嗅いだ。
(…イルカ先生の匂いがする…)
じんわりと脳が痺れる。媚薬も毒薬も効かない体がその匂いには過敏に反応する。じわっと口腔に唾液が滲んで、口を開けばたらりと口端を伝いそうになるそれを飲み込んだ。開け放たれてはいるものの風はなく蒸し暑い室内はイルカの体臭と汗の匂いが広がる。
「…イル、カ、」
湿った空気に辛うじて残っていた理性も流される。カカシの与える刺激にじわっと色を変えたイルカの性器の先端、小さな孔から先走りがじわりと溢れる。それを指に絡め、隠微なぬめりにカカシは唇を寄せた。太腿の付け根から、睾丸を渡り、竿の裏筋を唾液に塗れた舌で辿る。竿をしゃぶり、やわやわと睾丸を揉みしだけば、イルカの性器は芯を固くして張り詰める。支えを必要とせずとも勃起したソレをカカシは頬張るように口腔へと咥え、口を窄め、抽送する。じわりと口腔に先走りのしょっぱいような苦いような、形容しがたいものが舌を刺激した。本来ならえづくようなそれが不思議と甘露のように感じられるのは、脳内麻薬が大量に分泌されて、興奮状態にある所為だろう。
「…んっ、」
不意に寝息が途切れ、イルカの太腿が強張る。一層硬くなったソレをカカシは喉の奥へと咥え込む。びゃりと喉の粘膜に熱いものが打ち付けられた。その刺激に吐き出しそうになるのを眉を寄せて、カカシは堪え、窄めた口唇をゆっくりと緩める。白い粘液が口内で粘着くのを少しづつ、唾液と一緒に嚥下する。
「…フ、」
僅かに芯を残して、萎えた性器がカカシの唇を滑る。先端を改めて、咥え、尿道に残った残滓を啜る。
 
「…アイタ!」
 
ねちっこく残滓を啜っていたカカシの脳天に突然、火花が散った。我に返って瞬けば、ムクリといつの間にか起き上がり、目を怒らせ、カカシを鬼の形相で睨むイルカがいた。
「…何、やってんですか」
「何って、栄養補給を」
「何が栄養補給だ、バカ!」
カッと頬を怒りに染めたイルカの手刀が落ちるのをカカシは避けると、へらリと笑った。
「濃くて、美味かったですヨ」
「美味い訳、あるか!…ってか、アンタ、今、何時だと思ってるんだ!」
カカシの返事に脱力しかけて、イルカはカカシを睨む。睨まれたカカシは枕元の目覚まし時計を見やった。
「…三時前だねぇ」
「三時前だね、じゃないですよ。…俺、七時には家出ないと行けないのに、アンタは…」
イルカは溜息一つで色々と言いたいことを飲み込むと、自分の股ぐらで正座し、小首を傾げるカカシを見やった。
「…まあ、いいです。お帰りなさい。お怪我はないようですね」
「ただいま。お陰様で。思ってたよりも早く、任務も片付いちゃった」
カカシは二週間ほど、任務で里を空けていた。受付を通さない任務だったようだが、怪我もなく、チャクラ切れも起こしていないようでイルカはほっとする。
「そうですか。…腹減ってるなら、何か作りますけど」
「あ、大丈夫。今、蛋白質摂取したし」
「………」
「二週間も先生に会えなくて、イルカ先生切れで死にそうだったんです」
「…何ですか、それは…」
射精の虚脱感が今頃になって襲ってくる。イルカははぁ~と深く長い溜息を吐いた。
「…帰ってください。俺、寝直しますから」
「え~、冷たぁい。ってか、起きたなら、続きしまショ?」
「しません!」
取り付く島もなくそう返して、イルカは脱がされた下着を履き直すと、布団の上、タオルケットを巻きつけ寝転がった。
「俺、マダなんですケド。自分だけ気持ちよくってズルくない?」
「アンタが俺の了承もなしに寝込み襲って、勝手にやったことに責任はとりません」
ツンツンとタオルケットを引っ張るカカシの手をイルカは叩く。叩かれた手を擦り、カカシは口を尖らせた。
「センセが窓、開けたままで寝るのがいけないんでショ。襲ってくださいって言ってるようなもんでしょーが」
「鍵かけてたって、勝手に侵入してくるクセに何言ってるんですか!…ってか、寝ろ。嫌なら、帰れ」
「ヤだ!帰らない!」
寝転がったイルカにカカシは抱きつく。それにイルカは盛大に顔を顰めた。
「暑い!」
怒鳴るイルカを無視して、カカシは腕にイルカを抱き込み、汗でぬめる首筋に顔を埋める。それにジタバタとイルカは暴れるが、カカシの腕が反対にきつく絞まるのに諦めて、溜息を吐いた。
「…何なんですか、アンタは、もう…」
密着したところから熱が広がり、じわりと汗を掻く。不快感が増すが、抱きついて離れないカカシを邪険に出来ずにいるとちゅうっと耳の裏を吸われた。
「…っ、カカシさんッ」
「しないから、触らせて」
タンクトップの裾から忍び込む手はひんやりと冷たく、気持ちが良いが動きは不埒で、乳首を捏ねられて、イルカは眉根を寄せ、カカシの手を掴んだ。
「触るな!…っあ、」
制止するも、カカシに慣らされた体は自分の意と反して、反応を返してしまう。それに気を良くしてか、カカシの手が下肢に伸びるのを止められず、イルカは唇を噛んだ。
「…っ、触るだけですからね?」
「ウン」
嬉しそうに笑い、肩を吸うカカシにイルカは睡眠時間と削られるであろう体力とか色んなものを諦める。どうせ、触るだけで終わるはずがないのは身に染みて解っていた。
 
 
 
 
 案の定、好き勝手されて、結局、朝方までいいようにされた。痛む腰を擦り、イルカは布団を這い出ると、シャワーを浴び、身支度を済ませる。
「…覚えてろよ、クソ上忍め!」
色んな体液で湿った布団の上で満足気な顔でぐーすか眠るカカシを見やる。腹立たしく思うものの、結局は許してしまう自分がいる。
 
「…ってか、俺もアンタ不足でしたよ」
 
鈍痛が苛むものの欲求は満たされ、精神状態は悪くはない。イルカはカカシの頬をむにりと抓む。それに僅かにカカシの眉間に皺が寄るのを笑い、イルカはその頬に口付けを落とした。



 

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