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「NARUTO」の二次創作を扱う非公式ファンサイト。
20 . May
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20 . June
 
 
 日頃、滅多なことではスイッチは入らない。入る前に、目の前のひとのスイッチが押されちゃって、伸し掛かられるの常で、最中にジリジリとレバーを上げる感じで、自分のスイッチを入れられる。
 
 目の前のひとは、絶世の美女ならぬ、絶世の美男だ。今まで、三代目にくっついて、大名の国内から美女を集めた奥座敷に出入りしたり、まあそれなりに廓にも出入りして、美人と呼ばれる人たちを見てきたけれど、カカシさんほどに完成された美しい顔と体を持つひとを俺は知らない。その美しい顔には左眼を縦に走る瑕疵があるが、その瑕疵は美貌を損なうことなく寧ろ、花を添えていた。
 カカシさんは色白で女もうらやましがるほどに肌理の細かい、シミひとつない肌をしている。手足は長く、しなやかな筋肉が付き、肩から腕を流れる線や腰のラインは惚れ惚れするぐらいにきれいだ。腹は割れてい固く、油断するとすぐに脂肪が付く俺の腹とは全然違う。そして、触り心地の良い銀色の髪。睫毛も同じ色をしている。天が二物も三物も与えた恵まれた容色をしている。おまけに声もイイ。
 …そんな美しい男が、平々凡々、どこをどう見ても、うだつの上がらなそうな中忍の野郎相手に、「舐めたい」だの「噛みたい」だの「ぐちゃぐちゃにしたい」などと、鼻息荒く盛る。端から見たら、美男と野獣(…野獣ってガラじゃないし、食われるのは俺なんだけど…)だ。その美男は事あるごとに、どこをどう見ても、男臭くもさい可愛くない俺を捕まえ、「可愛い」と言い、受付で浮かべる愛想笑いに「他の奴にそんな無防備な顔をしちゃダメ!犯されたら、どうするんですか!」と馬鹿なことを言ってくるオツムはちょっと残念な感じだ。そんな男がどういう訳かメロメロのメロメロ、俺が「三回回って、ワンって言え」って、言ったら実行しそうな勢いで、どこが気に入ったのか解らないが、俺にベタ惚れている。俺だってカカシさんに惚れている。もうメロメロ、骨抜きだ。なのに、カカシさんは「イルカ先生は愛が足りない!」などと言う。困った男だ。
 その困った男は、一つしかない俺の煎餅布団の上に転がって、いいかがわしい愛読書を読み耽っている。読んでる本の内容を俺が知ったときの認識は、覆面してる上にそんないかがわしい本読んでるなんてとんだ人格破綻者、胡散臭い上忍様だ!…だったのだが、素顔を見てしまってからは、儚げな美貌に似合わぬその趣味のギャップに股間がキュンときた。老若男女、十人中十人が振り返るだろう美貌の持ち主が顔色変えずに官能小説読んでると言う落差に、胸ときめいてしまったのかもしれない。…でも、子どもの前で、十八禁を読むのはヤメロ!と思う。
 
(…何か、ムラムラしてきた…)
 
自分の匂いが染み付いた十年ものの布団の上に転がり、これまたたっぷりと俺の寝汗と涎が染み付いた枕(布団も枕も定期的に干してはいるし、カバーもカカシさんの所為でコマメに取り替えている)を抱え込んで、無防備にだらけて肢体を伸ばしているカカシさんに、不意にムラムラして来た。ノースリーブのアンダーウェア(暗部時代のお古らしい)と下着(何のこだわりかぴっちりとした黒いボクサーパンツ)だけは自前で、下は俺が着古した生地が毛羽立ったスウェット。ちぐはぐな格好なのに美男は何を着ても、美男だ。パッケージはダサくとも何も問題にならないらしい。身長は俺とそんなに変わらないのに、腹立たしくカカシさんは脚が長い(羨ましい)。にゅっとスウェットからはみ出た白い足首が目に眩しい。その足首を撫でる。そのまま、脹脛、太腿、尻、腰と撫でて、覆いかぶさる。それに、カカシさんが顔を上げて、俺を見た。
「どーしたの?イルカ先生」
「カカシさんにいつもセクハラされてるんで、セクハラ返しです」
「俺のは、セクハラじゃなくて、愛のあるスキンシップですヨー?」
そうは言うが、通りすがりにねっとり尻を撫でたり、暗がりに引きずり込んだりするのはセクハラだと思います。…いや、パワハラか?諮問委員会にいつか、訴えるぞ!…まあ、訴えないけど。…まあ、いい。カカシさんの戯言を無視して、体に張り付く素材のアンダーウェアを捲ると目に毒な白い腰。だるだるにゴムが伸びて。辛うじて紐で腰骨に引っかかてるスエットを引っ張れば、背骨から仙椎にかけての曲線が、涎が出る程にイヤラシイ。女の腰回りを眺めるより、余程、目に毒だと思う。カカシさん、無駄な肉も筋肉もついてないし、腰細いんだよね。骨盤が狭いからだろうけど。…ってか、けしからん体だ。そのけしからん体に色々と俺はヤラシイことをされているのだと思うと何だか、顔が火照った。
「なに?先生、俺をヤっちゃう気?」
カカシさんが面白そうに言う。下着までずり下げようとしていた俺は手を止めた。
「…ヤっちゃっていいんですか?」
…とは、言ったものの、セックスの度に目眩く快感を与えられ、カカシさんに触られただけで乳首もアソコもビンビンになってしまう俺にそんな選択肢はない。…カカシさんは声もイイので、まあ、喘がせてみたいなぁとちらりとでも思わなかったと言えば、嘘になるけれど。…取り敢えず、アンダーをずり上げ、カカシさんの背中を舐めてみる。カカシさんに舐められることはあっても、カカシさんを舐めたことはなかっ…、苦い、一部分は散々、舐めたことあったな。…背中は、無味無臭。汗でも掻けば、少しは味がつくだろうか?そんなことを考える。
「…カカシさん、」
「何ですか、せんせ?」
焦るでもなくのんびりした口調で、本を閉じたカカシさんが俺の体重を物ともせずに寝返りを打って、俺を腹に乗せた。何かを含んだ笑みを浮かべ、色違いの双眸が熱っぽく俺を見上げ、クフフと笑う。それを俺は見下ろし、カカシさんの頬を撫でた。
「俺、今、すごく、イヤラシイことをしたい気分なんですけど、カカシさんは?」
「奇遇ですね。俺もですヨ」
先生がヤラシク触るし、舐めるから、勃っちゃった。…カカシさんが可愛い顔で卑猥なことを言う。俺なんかより、余程、卑猥なことを平気で口にするカカシさんの方が断然、可愛いけど、俺の尻を掴んで、グイグイと股間に押し付けてくるソレの質量と熱は全然、可愛くなかった。
「…ったく、そんな可愛い顔して、アンタの下半身は、卑猥過ぎます」
硬くなったソレを擦り合わされて、ソレに慣れた体が跳ねそうになる。堪えて、カカシさんを真下に睨べば、カカシさんは嬉しそうに笑った。
「センセイ、好きでしょ? 卑猥な、俺のコレ」
カカシさんは下卑た表情で笑うが、その顔に下品さは微塵もない。美人は得だ。
「…嫌いじゃないですよ。…電気、消します」
その顔を見ていたいと思ったが、自分の痴態を白熱灯の明かりに晒すのは気が引ける。
「はぁい。気持ちイイこと、いっぱいしましょうネ。朝まで頑張りマスから」
「頑張らなくていいです。明日、早いんで。二回やったら、終わりです」
「二回だけ?…まあ。内容濃くなるように頑張りましょうかネ。イルカ先生が、「もっと」って強請るぐらいに?」
「全然、頑張らなくていいですから。突っ込むのは、カカシさんでいいですから、たまにはアンタを俺に触らせなさい。俺の下で可愛く、たまにはアンアン喘ぐといいんです」
電気を伸び上がって消して、お互いの邪魔な衣服を取っ払う。

「俺を喘がせたかったら、センセイ、超頑張らないとネー」

俺の腹の下には、笑う、まったっくもって卑猥の塊みたいな絶世の美男。
野獣よろしく、俺はカカシさんの白い肩に噛み付いた。



□□□

この後、攻なのに、上忍様は受な中忍よりも、「アンアン」言って、
中忍に「アンタはAV女優か!」って、ドン引きされるに一票。



 

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